1. はじめに
- 図の作成:状態遷移図・ブロック図・論理回路などを、マウスで描きます。
- 散布図:Excel / CSV を読み込んで、点を重ねて描き、回帰直線(傾き・切片・R²・p 値)を求めます。
- どちらも PNG・SVG・PDF で保存(書き出し)できます。
- 作ったものは自動で保存されます。保存先は、使っているブラウザの中です。インターネットの向こうには送られません(くわしく)。
- マウスで操作するので、パソコンでの利用をおすすめします。
2. 図の作成
図形を置く
- 左の道具から「楕円」「四角」「注釈」「文字」や論理ゲートを選びます。
- 画面をクリックすると置けます。ドラッグすると、大きさを決めて置けます。
- 置くとすぐに文字を入力できます。Enter で決定、Shift+Enter で改行です。
線・矢印を引く
- 直線・曲線:図形から図形へドラッグします。同じ図形の上で離すと、自分に戻る矢印(ループ)になります。
- 曲線の形:曲線を選ぶと出る真ん中の ● で全体のふくらみ、◇ でその側の曲がり方を変えられます。両端は動きません。
- 直角線:始点をクリック → 曲がる所をクリック → 終点の図形をクリックします。何もない所で終えるときはダブルクリックします。
- 線の端は、図形の輪郭やグリッドに吸い付きます。両端の ○ をドラッグすると、図形から離すこともできます。
形を整える
- 図形や線を選ぶと、右の欄で文字の大きさ・線の太さ・点線・塗り・矢印の向き・線の形を変えられます。
- 2 つ以上選ぶと「整列」、3 つ以上で「等間隔」が使えます。
- 図形を動かすと、ほかの図形の辺や中心にそろう所で赤いガイド線が出ます。
便利な操作
| 操作 | すること |
|---|---|
| ダブルクリック | 文字を編集 |
| ⌘+Z / ⇧+⌘+Z | 元に戻す / やり直す |
| ⌘+C → ⌘+V、⌘+D | コピーして貼り付け(少しずらして貼る)、複製 |
| Delete | 選んだものを削除 |
| 矢印キー(option を押しながらだと 1 ずつ) | 少し動かす |
| スペース+ドラッグ | 画面を動かす |
| ⌘+スクロール、ピンチ、+ / − | 拡大・縮小 |
| Shift+クリック、何もない所をドラッグ | いくつも選ぶ |
Windows では ⌘ の代わりに Ctrl を使います。
下絵をなぞる
上の「下絵」から、手書きの図や教科書の図の写真を読み込むと、薄く表示されます。その上をなぞって図を作れます。下絵は書き出す図には入りません。
一時保存と「戻す」
「📌 一時保存」を押すと、今の状態を残しておけます。いろいろ試したあと、「↩ 戻す」から一時保存した状態に戻れます。戻す前の状態も自動で一時保存されるので、やり直せます。
3. 散布図と回帰直線
ファイルの用意
- 1 行目に列の名前(例:
時間 [s]、温度 [℃])、2 行目から数値を入れます。1 列に 1 種類のデータです。 - Excel(.xlsx / .xls)と CSV が使えます。CSV の文字コード(UTF-8 / Shift_JIS)は自動で見分けます。
- 「1,200」のようなカンマつきの数字や、全角の数字も、数値として読みます。
- 表の上にタイトルやメモの行があっても、列の名前の行を自動で探します。
読み込んで描く
- ファイルを画面にドラッグするか、「ファイルを選ぶ」から選びます。いくつでも読み込めます。
- 右の「データ」で、ファイルごとに横軸 (x) と縦軸 (y) を選びます。縦軸は複数選べて、全部が 1 枚に重なります。
- 色と点の形は、色の見え方の違いに配慮した決まった順番で付きます。
元のファイルから範囲を選ぶ
グラフの下の「📋 データを見る・直す」で「元のファイル」に切り替えると、ファイルの中身が Excel のように表示されます。
- ドラッグで範囲を選び、「この範囲をグラフに使う」を押すと、その範囲だけをグラフに使います(範囲のいちばん上の行が列の名前になります)。
- 1 つのシートに表がいくつも並んでいるときは、「この範囲を別のデータとして追加」で、それぞれを別のデータとして重ねて描けます。
- 列の記号(A、B…)をクリックすると列ごと選べます。Shift+クリックで範囲を広げられます。
値を直す
「グラフに使う表」で数字をクリックすると直せます。元のファイルは変わりません。
回帰直線
- 「回帰直線」で、最小二乗法の直線を引きます。系列ごとに計算します(点が 3 個以上のとき)。
- 「全部のデータで計算する」を外すと、計算に使う x の範囲を決められます。範囲の外の点は白抜きになり、計算に使いません。
- グラフの下の表に、傾き・切片(± は標準誤差)、R²(決定係数)、r(相関係数)、p 値が出ます。「表をコピー」で Excel や Word に貼り付けられます。
- p 値は「傾きが 0(x と y に関係がない)」かどうかの検定です。小さいほど、関係がないとは言いにくくなります。
軸・目盛り
グリッドの表示、範囲の指定(「データに合わせる」で全部が入る範囲に戻せます)、対数目盛り、目盛りの数字の桁数(小数点以下の桁数 / 有効数字の桁数)、指数表記(× 10ⁿ)を決められます。
4. 数式の書き方(上付き・下付き・ギリシャ文字)
図の文字・軸のラベル・凡例・タイトルでは、LaTeX と同じ書き方で数式を書けます。$ と $ で囲んだ部分が数式になります。
| 書くもの | 表示 |
|---|---|
面積 [m$^2$]、$10^{-3}$ | 上付き(指数)。2 文字以上は { } で囲む |
$x_1$、$T_{\mathrm{max}}$ | 下付き |
$\alpha$ $\beta$ $\gamma$ $\Delta$ $\mu$ $\sigma$ $\Omega$ | ギリシャ文字(大文字は頭を大文字に) |
$\log_{10} I$、$\ln x$、$e^{-t/\tau}$ | log・指数関数 |
$\sqrt{x}$、$\frac{a}{b}$ | ルート・分数 |
$\times$ $\pm$ $^\circ$ $\leq$ $\geq$ | × ± ° ≦ ≧ |
$\overline{A}$、$\bar{Q}$ | 上線(論理回路の否定など) |
$\mathrm{m\,s^{-1}}$ | 立体の文字(単位は立体で書くのが普通) |
例:
電流 $I$ [$\mu$A]
温度 $T$ [$^\circ$C]
$\Delta T$ [K]
吸光度 $\log_{10}(I_0/I)$
$\sigma^2$ [$\Omega^{-1}\,\mathrm{m}^{-1}$]
- 日本語は
$の外に書きます。 $そのものを書きたいときは\$と書きます。- 書き間違いがあると、画面に知らせが出て、そのままの文字で表示されます。
5. 保存とバックアップ
- 作った図・グラフと、読み込んだ Excel / CSV は、このブラウザの中に自動で保存されます。インターネットの向こう(サーバー)には送られません。
- 次に開いたときは、前回の続きから始まります。前に作ったものは、上の「開く図」「開くグラフ」から選べます。
- 別のパソコンや別のブラウザ(Safari と Chrome など)では見えません。
- ブラウザの「履歴とサイトデータの消去」をすると、消えることがあります。
6. 書き出した図を LaTeX・Word で使う
| 形式 | 向いている使い方 |
|---|---|
| LaTeX に入れるならこれ。拡大しても荒れません | |
| SVG | 拡大しても荒れない形式。Web や、あとで手直しするとき |
| PNG | Word や PowerPoint に貼るとき(300 dpi) |
- ファイル名は、上の「名前」になります。空白は
-に変わります(LaTeX で読み込みやすいように)。 - 文字は、書き出すときに文字の形の線に変えるので、どのパソコンで開いても同じ見た目になります。
- 作図は、描いたものが入る範囲だけを書き出します(グリッド・下絵・選択の印は入りません)。
LaTeX での例:
\begin{figure}[htbp]
\centering
\includegraphics[width=0.8\linewidth]{scatter-20261014-1104.pdf}
\caption{温度と抵抗の関係}
\label{fig:resistance}
\end{figure}
7. こまったとき
「数値の列が見つかりません」と出る
表の上にタイトルやメモの行があると、列の名前の行がずれることがあります。右の「データ」でファイルの ⚙ を開き、「上から飛ばす行数」を直すか、「元のファイルを見て、範囲を選ぶ」で使う範囲を選んでください。
数式が赤い文字で、そのまま表示される
数式の書き方に間違いがあります。画面の下(散布図はグラフの下)に、どこが読めなかったかが出ます。$ の数が合っているか、命令のつづり(\alpha など)を確かめてください。日本語は $ の外に書きます。
前に作った図が見つからない
別のブラウザや、プライベートブラウズで開いていないか確かめてください。保存は、使っているブラウザごとに分かれています。
はじめて開いたとき、少し待たされる
はじめての 1 回だけ、日本語のフォント(約 4.5MB)や数式の部品を読み込みます。2 回目からはブラウザが覚えているので速くなります。